「決算書は見ているけれど、資金繰り表までは作っていない」
という声をよく耳にします。
しかし、会社経営において資金繰り表は“いまの経営状態”を一目で把握できる、
とても重要なツールです。
なぜ「資金繰り表」が大事なのか?
資金繰り表の最大の特徴は、おカネ(資金)の出入りがはっきり見えることです。
収入と支出を色分けして整理することで、
- 今、会社は本当に儲かっているのか?
- おカネは増えているのか、それとも減っているのか?
といったことが、瞬時に判断できるようになります。
特に重要なのが、借入金の返済原資が見える点です。
「利益は出ているのに、なぜか手元資金が苦しい」という状態は珍しくありません。
資金繰り表があれば、返済に充てられる資金がどこから生まれているのか、
あるいは不足しているのかが明確になります。
まずは「12カ月」の資金繰り表を作ってみましょう。
資金繰り表は、決算期に合わせた12カ月分を作成するのがおすすめです。
1年間の流れを見ることで、資金の増減や季節要因が把握しやすくなります。
作成したら、次のポイントに注目してみてください。
- 期首現預金
スタート時点で、手元にいくらあるのか。 - 経常収入の年間合計
本業で1年間に入ってくるおカネはいくらか。 - 経常収支の年間合計
本業の収入と支出の差はプラスかマイナスか。 - 財務収支の年間合計
借入や返済による資金の増減はどうなっているか。 - 期末現預金
1年後、手元にいくら残る見込みなのか。
これらを見るだけでも、
「この経営は安定しているのか」「どこに注意が必要か」が見えてきます。
資金繰り表は“経営の健康診断”。
難しい専門資料ではありません。
むしろ、経営者自身が自分の会社の状態を知るための“健康診断表”です。
「数字が苦手だから…」と敬遠せず、まずはシンプルな形で構いません。
定期的に資金繰り表を確認することが、将来の資金不安を防ぐ第一歩になります。
2026/1/30







